坂東弘は、大手銀行の審査部員として働いている。銀行では、巨大スーパーマーケットチェーンへの追加融資を認めるかどうかで意見が割れている。宏は、スーパーの経営再建に向けた努力が見られないことから、融資に反対している。
一方、企画部副部長の二戸哲也は、融資の実行を主張する。二戸は、スーパーマーケットが倒産すれば、銀行にも影響が及ぶと考えている。また、哲也は宏を強く嫌っていた。そして哲也は、宏を困らせる策を練る。
そんな時、巨大スーパーマーケットチェーンの店舗が爆破される事件が発生。犯人からのメッセージが届く。スーパーの社長・風間耕造の辞任を要求しているのだ。社長は独裁的な経営スタイルでスーパーマーケットを運営している。爆弾魔の要求が通らなければ、さらなる爆発を起こすという。スーパーマーケット側は、自社株の暴落を恐れ、爆弾魔の要求を隠蔽しようとする。しかし、ヒロシは爆弾魔のメッセージを公表するよう強く主張する。
刑事の八重圓弘光は、犬鳴皓という青年を犯人として疑い始める。犬鳴耕は事件現場にいたのだ。