初めての旅行でカンヌに到着したグクチョルは、興奮から一転してイタリアへ向かう。イタリアでは250キロ近くを歩くが、結局あきらめる。トルコのイスタンブールでシリアの難民に出会ったことをきっかけに、中東方面に興味を持つ。
イスラエルに渡るが、空港がハマスに襲撃され、避難する。イスラエルとパレスチナの紛争を撮影し始める。パレスチナ西岸に移り住み、ジョージと出会う。ジョージは、イスラエル人の手にかかるパレスチナ人の苦しみ、大きな壁のあるイスラエルの違法入植地とパレスチナの町の撮影を手伝ってくれる。
エルサレムに戻り、戦争に参加したイスラエル兵に会い、「ピースバス」でイスラエル・パレスチナ戦争の犠牲者の話を聞く。スデロットの街でユダヤ人支配勢力に対抗するイスラエル少数民族の声、ガザ戦争で傷つき家族を失ったパレスチナ人、敵対する相手に愛する人を奪われたイスラエル人家族の声を聴く。
戦争がしばらく収まると、彼はベネチア国際映画祭に行き、帰国前に列車でシベリアに行くことを決意する。彼は2度目の挑戦で白頭山で春節を撮影し、その旅路を終える。(出典:HanCinema)