緻密な脚本、生き生きとした演技、真摯な態度が、ともすれば平凡になりがちなストーリーに新鮮な風を吹き込んでいる。北上州の住民を対象とした「コミュニティ映画学校」プロジェクトの一環として製作された短編映画で、テレビ番組などでおなじみの「母親のアイデンティティ探し」という古くからの題材を再利用しています。家庭でも職場でも無関心、ましてや理不尽な口うるささ、不満、しつこさに直面する母親。そんな毎日に寂しさと重荷を感じていたクライマックス世代の女性は、ある日、胸を高鳴らせるものに出会い、現実をジェットコースターのように変えていく。6回目となる今回は、映画制作のプロではないイムシルの住人たちが、脚本、監督、撮影、演技に挑戦した。
(出典:JIFF)