残酷な運命を背負った19歳の少女、悲惨な過去に苛まれる母親、償いに生きる41歳の男、暗い時代に力をもたらす関係性。いきものできない夏」は、社会派ドラマであると同時に、友情や親子、そして家族とは何かということを描いた物語でもあるのです。
武井は、母親が自分の出生を戸籍に記録していないことを知った少女を演じている。出生の秘密を知り絶望しながらも、「自分」を取り戻すために懸命に生きようとする彼女は、偶然、心に深い傷を負った元ジャーナリスト(江口)と出会う。父と娘のような関係でありながら、友情ともいえる絆が芽生え始めるが……その行間には、それ以上の何かが?この「息もつけない夏」の間に、彼らは心に残る様々な出来事を経験する。