大学教授・広川誠司の妻が病死してから数日後の夜、見知らぬ女性が家を訪れ、「奥様はいらっしゃいますか」と尋ねてくる。慌てて玄関を開けると、そこには誰もいない。その時、大学の学長が急死する。それに伴い、学生にも開かれた新しいスタイルの選挙が行われる。教授たちは互いに猜疑心を抱き、誹謗中傷の書かれた匿名の文書が飛び交う。不穏な空気が漂い始める。広河は、妻の妹で同じ大学の人気講師である水島零と、妻が生きているときから親密な関係にあった。妻が亡くなる瞬間も二人は一緒にいた。彼の良心の呵責は、近所付き合いや選挙に対して漠然とした不安をかき立て始める。やがて、近くのゴミ捨て場で猟奇的な死を遂げた人物の死体が発見される…。
(出典:jdramas.wordpress)
~~ 前川裕が2016年に発表したサスペンス小説「家なき子」を映画化。