外資系金融機関に勤務していた野越進は、現在34歳のホームレスで、車上生活、新宿の公園をブラブラしている無職の男。ある日、医学部の学生である伊藤学に出会い、トレパネーションという違法な手術を受けることを条件に70万円の報酬をもらう。トレパネーションとは、頭蓋骨に穴を開け、脳の機能を向上させ、第六感を呼び起こすという手術である。
手術後、進は右目をつぶって左目で人を見ると、人の姿が歪んで見えるという不思議な力を得て目を覚ます。そして、その歪んだ姿が人の潜在意識を表していることを知り、闇の部分を持つ人々と交流を持つようになる。
~~ 山本英夫の漫画『ホムンクルス』を原作とする。