鹿島一家が暮らす家の隣に、2年前に元裁判官の鹿島功が無罪判決を下した連続殺人事件の容疑者、竹内真吾が引っ越してきた。両親の愛情に飢えて育った竹内は、気に入った相手には何でもする。笑顔が素敵で、贈り物もセンスがよく、お年寄りにも気を遣う。しかし、人に避けられると暴力を振るう。そんな好青年が加島夫妻の心をつかんでいくが、彼らの家の近くでは不可解な事件が続発する。イサオの息子トシルの妻ユキミは、竹内の本性に気づき、一家から孤立しながらも、その正体を暴こうとする。
~~ 2003年に発表された雫井脩介の小説「火の子」を映画化。