ハッピーエンド (2012)

ドゥスは熱血漢の地方紙記者であり、家族思いの男である。家族のために生きてきた彼は、自分は良い夫、良い父親であったと信じていた。しかし、実は家庭内では暴君のような存在で、多忙のため家族とのコミュニケーションもままならなかった。ドゥスの妻ソンアは、繊細な女性である。ドゥスの権威主義的な振る舞いを恨みながらも、彼に依存していた部分が多い。2人の間には、気性の激しい主婦クムハ、抜け目のないウンハ、そして模範生で今は歌手を目指している息子ドンハの3人の子供がいる。そのため、家族に安らぎが訪れることはない。ある日、ドゥスのもとに衝撃的な知らせが届く。癌が全身に転移し、余命6カ月というのだ。新たな現実に絶望するドゥスだが、それ以上に自分を頼りにしてくれる家族のことが気がかりだった。ドゥスが癌と闘う中、気の強い自立した家族たちは、お互いを理解し、傷を癒し、愛する家長の旅立ちに備えるために奮闘する。
(出典: JTBC)