北海道北浦市の市長である春田秀雄が東京に公務出張中に失踪した。警視庁捜査一課は、北浦市議会から春田市長の捜索を依頼される。担当は田代俊一郎警部だ。春田は、秘書の有島澄江ら市議会議員とともに、港湾拡張計画の認可を関係省庁に働きかけるために上京していた。しかし、5日前に住江にホテルに送られたのが最後の姿となった。
一方、港湾拡張に反対する市議会改革派の早川純二議員も極秘に上京していたことが判明した。市議会議長の福島らは、政敵の政策にずっと反対してきた早川が、春田を殺害したのではないかと推測する。春田の弟・雄二は、春田の妻・美智子に代わって北海道から駆けつけ、春田が生きていることを信じようとする。
田代は部下の岡本和也、青木夏実らと調査を進めるが、早川の行方はいまだつかめずにいた。さらに、澄江の不可解な単独行動の連続に、田代は疑念を抱くようになる。そんな折、東京都日野市の雑木林で春田の死体が発見される。失踪から1〜2日で絞殺されたものと思われる。ネクタイと財布がない。小森修二警部や春田の故郷である北海道の県警でも捜査が進められている。様々な動機に愛憎が交錯する中、春田を殺した犯人は衝撃のトリックと意外な展開で明らかになる。
(出典:jdramas.wordpress)