台湾の山奥にある人里離れた村に、3人の元気で明るい少年が住んでいる。台北の喧騒から遠く離れて育った彼らは、一見シンプルな生活を送っているように見えるが、大都会から離れたからといって、苦労が絶えないわけではない。両親のいないウータンは、祖母と兄に育てられた。少々問題児ではあるが、小さな家族を支えるため、ワータンはできる限りのことをする。
父親の愛情を受けて育ったチェン・ハオは、小さな村での生活を楽しんでいる。しかし、両親が離婚していなかったら…と考えざるを得ない。台北から時々送られてくるプレゼントだけが心の支えだった母を慕うチェン・ハオは、なぜ母が自分と父親を置き去りにしたのか理解できない。一方、リンシャンは、もし自分が両親と仲良く暮らせたらと考える。酔っぱらってばかりいる父と、もう限界だという母のもとで、リンシャンはしばしば「もっと違う暮らしがしたい」と思うようになる。
そんな中、村の子どもたちのために、ミス・ラワが放課後学校を始める。可愛い先生と彼女の素晴らしい歌声に魅了されたワタン、チェン・ハオ、リンシャンは、台北で彼女の才能を認めてくれる人を見つけられると確信する。そして、彼女の才能を認めてくれる人を台北で見つけられると確信し、そのための旅に出る。