39歳の川島賢治は、夢を打ち砕かれた売れない映画監督。生きる意欲を失い、放浪の日々を送っていた。死ぬ前に大好きな映画を見たいと、川島は福島県南相馬市の古い映画館「旭座」に辿り着く。茂木理子は集札係として観客から入場料を巻き上げており、森田泰三はおしゃべりな支配人である。川島は、彼らの賑やかな日常と、名画2本を上映するニュー・シネマ・パラダイスのような映画館を見て、心地よさを感じるようになる。そして、しばらくこの街に滞在することを決意する。ある日、旭座の常連客である金持ちの老女・松山英子から、南相馬のためになる映画の制作を依頼される。諦めていた夢にプライドが揺らぐ。川島が迷っていると、同じく映画監督の藤田伸司が現れ、「南相馬で悲劇のドキュメンタリー映画を作りたい」と言い出す。10年前に東日本大震災に見舞われ、昨年は台風で被害を受け、今はコロナウイルスが発生している福島……。
(出典:jdramas.wordpress.com)