半落ち」は、スリラーとして紹介された後、突然ギアを入れ替え、予想以上に登場人物の深い洞察に満ちた道徳の物語に変身する。引退した刑事、梶宗一郎が警察署にやってきて、妻を殺したと自白するところから始まる。被害者は息子の悲劇的な死の後、アルツハイマー病を早々と発症し、苦しみの中で死を求めていたことがわかる。警察署長たちは、もし彼の話に目立った穴がなければ、彼の言葉を鵜呑みにしてしまうだろう。殺人事件と自白の間に48時間の空白があったのだ。殺人と自白の間に48時間の空白がなければ、警察幹部は彼の言葉を鵜呑みにしてしまうだろう。
**日本アカデミー賞授賞式で最優秀作品に選ばれた佐々部清監督作品。
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