お茶の重力 (2019)

ある夏の暑い日、チョン・ソンイルはプロデューサーのイム・グォンテクを訪ね、映画製作についてのドキュメンタリーを作りたいと言う。
しかし、監督はいろいろな理由をつけて映画を中止してしまう。
イム・グォンテクさんは、ただ辛抱強く次の映画を待っている。1962年に初めて映画を撮り、その後、101本の映画を撮り続けた。これは韓国の映画界の巨匠といえども、容易なことではない。イム・グォンテクは一本の木のように世界の重力を維持している。
風が絶え間なく木々を揺らす。
年月は流れ、季節は移り変わる。しかし、彼はまるでお茶を飲むようにじっと待っている。
そして、ある寒い1月、102本目の映画が始まる。私たちは彼の時間に寄り添い、彼がお茶を飲むときの気持ちを感じてみる。
(出典: ハンシネマ)