宅配便のドライバー、ヒョンドゥは大変な一日を過ごしている。バイクは壊れ、通行人と喧嘩をし、妹からは父親がまたICUに入ったから病院に来るようにと言われる。ヒョンドゥは病院には行かず、幸運をもたらすというエタニティープランツを届けることにした。その帰り際、ヒョンドはどこからともなく依頼人に質問を投げかける。これが突然、映画に奇妙な感覚をもたらす。お金がなければいい暮らしができないという苦い現実、それに対して無言で慟哭し、最後は仕方なく自分の役割を果たすというヒョンドの姿が、映画に深く刻み込まれている。
(出典:JIFF)