さようなら私の愛、北朝鮮 (2019)

朝鮮戦争直後、ロシアのモスクワ映画学校に留学した8人の北朝鮮人青年たちの人生を振り返る。モスクワで彼らは自分たちを「8人組」と名付け、深い友情を育む。1958年、金日成を糾弾した彼らは故郷に帰ることをあきらめ、政治亡命を図る。ユーラシア大陸に散り散りになっても、彼らは自分たちの使命感を持ち、映画、小説、報道などそれぞれの分野で活躍し続けた。生存者へのインタビュー、小説の一文、故郷への手紙からは、彼らの政治的信念、芸術への情熱、そして故郷への憧憬が伝わってくる。ディアスポラとして家族と離れて暮らさなければならなかったにもかかわらず、互いに助け合っていることは幸せなことである。
そして、そのような無謀な試みによって、この映画はもうひとつの世界を描き出すことができたのです。
(出典: ハンシネマ)