工場団地

2014年1月、カンボジアで縫製労働者が立ち上がった日、21歳の女性労働者の頭に銃弾が命中した。それは、労働に見合った報酬を得たいと声を上げ、自分たちの権利のために闘った人たちに与えられた答えだった。低賃金、労働搾取、血みどろの取り締まり……1970年代の韓国で清渓川市場に満ちていた、私たちが忘れたい言葉が、いま東南アジアに漂っている。
かつての女性労働者の娘たちは、今やコールセンターの案内係、交通機関の乗務員、スーパーの店員など、契約労働者や感情労働者になっている。新しいサービス、デジタル化、ハイテク産業の出現で、労働条件は改善されたように見えるが、それでもなぜ、彼女たちは苦難と貧困に耐えなければならないのか？
「ファクトリー・コンプレックス」は、アジア各地の女性労働者の生活を、インタビューと詩的な映像を織り交ぜて描いた作品である。