ユリイカ」は、狂ったビジネスマンがバスをハイジャックし、逃げようとする者を射殺するという暴力的な幕開けをする。バスの運転手と、兄の直樹、妹の梢の2人の幼い子供たちは生き残った。2年後、母親は別の男のもとを去り、父親は交通事故で死んでしまう。子供たちは誰とも言葉を交わさないが、テレパシーで互いに意思を伝え合うことができる。一方、マクトは妻に先立たれ、仕事もままならない。そこで彼は、2人の子供を探すことにした。そして、親がいない子供たちを見つけ、一緒に暮らし、食事や世話をする。
その頃、若い女性を狙った謎の殺人事件が発生し、幕東はその容疑者となる。一時は逮捕されるが、保釈される。そんな奇妙な一家に、従兄弟の秋彦も住むようになる。しばらくして、誠はキャンピングカーのようなバスを購入し、4人でドライブに出かける。真琴は次第に体調を崩し、咳ばかりするようになり、やがて殺人犯の正体が判明する。