ソウル駅、ダストアラームが定期的に鳴る。テサンはここでホームレスをしている。一見すると、他のホームレスとは違う。キムさんやドジュンとともに、地下道や空き店舗で家族ぐるみで暮らしているのだ。ある日、テサンは美大生のモアと出会い、埃だらけの車の上で一緒に絵を描く。テサンとモアが描いた「ダストアート」は、SNSを通じて広く知られるようになる。自殺を連想させる腕の傷や散発的な画像から、テサンが過去に大きなショックを受け、今もなお回復していないことがわかる。そして、テサンはダストドローイングを通じて、人生を前向きにとらえ、トラウマから解放される。テサンの「ティンダル現象」の説明を通して、ホームレス生活とダストアートが本質的に同じであることを教えてくれる。”見えない存在にも物語がある”。DUST-MANは、アートが塵に覆われた世界だけでなく、アーティスト自身にも希望の光を映し出すことができるというメッセージを伝えているようだ。
(出典:JIFF)
~~~公開日2020年5月8日(映画祭)|2021年4月7日(映画館)