映画監督になることを夢見ているチェ・ソンは、大好きな監督と一緒に制作チームに入るため、1級運転免許を持っていると嘘をつく。しかし、実際には何度受けても不合格。助監督に提出する免許証の期限が迫り、最後の望みをかけて免許試験場へ向かう。しかし、試験中も混乱が続き、思うようにいかない。果たして、ソンは1級免許を取得できるのだろうか?自己肯定感が低いソン。教会に通っているが、タロット占いが趣味。恋人にはとことんこだわるが、別れるのが心配。映画への情熱は人一倍だが、自分の進むべき道に確信が持てない。思い通りにならない彼女の人生は、まるで終わりのない免許試験のようだ。ソンにとって1級とは、「女の子は何も知らない」とぼやく他人だらけの社会で生きていかなければならないこと、あるいは「プライド」という免許を取得しなければならないことを意味する。
(出典:JIFF)