ダブルエージェント

1980年、冷戦の真っ只中、東ベルリンのチェックポイント・チャーリーで北朝鮮の官憲に追われたイム・ビョンホは、辛うじて逃げ延びる。無事、チェックポイント・チャーリーの反対側で、イムは韓国政府関係者と出会う。韓国に戻ったリムは、韓国中央情報局（KCIA）の恐ろしい拷問に耐える。ようやく納得した担当官ペク・スンチョルは、北朝鮮領内で工作員のサバイバル訓練をさせる。
2年後、作戦部長となったペクは、北朝鮮に関する特別な情報分析官としてリムを組織の中枢に引き入れる。しかし、アパートへの行き来や仕事中も常に尾行され、KRCIAは彼を完全に信用することはできない。しかし、リムは実は北朝鮮のスパイだった。彼は、地元のラジオ局のクラシックDJであるユン・スミという工作員から命令を受けているのだ。彼女の番組がキャンセルされたとき、平壌からの指令を伝える別の手段を用意しなければならない。そこで、ペク夫婦が通う教会で偶然の出会いを演出し、実際に妻に紹介され、恋愛の芽生えを装うが、諜報員としての孤独な生活により、実際にはお互いに本当の気持ちを抱いていた。
リムの情報により16人の韓国人スパイが死亡したことで、北朝鮮スパイへの網は固くなり、ユンのコントローラーも致命的なミスを犯してしまう。