相良浩介と森山優が生体ドナーからの肝移植を成功させてから1年半、洞ノ上総合病院は今、患者を増やし続けている。この手術に怒った西都大学病院の仙石大悟は、地域の個人開業医に圧力をかけ、洞ノ上総合病院は患者を減らしてしまう。
そんな時、テキサスで腹腔鏡手術を学んでいた森山傑が3ヵ月ぶりに日本に帰ってくる。病院のスタッフは、森山優がこんなに早く帰ってくるとは、と落胆する。
数日後、雪村恵理子が入院してきた。雪村江利子は以前、斉藤大学病院で仙石大悟の治療を受けていたが、病気が難病に分類されたため、強制的に退院させられていた。相良浩介は、雪村江里子に治療と手術を提案する。手術の部分は、森山優の腹腔鏡手術が必要になる。
森山優は、テキサス州の医学部で学んだことを医師たちに披露する機会を得たことに胸を躍らせる。しかし、雪村江利子が仙石大悟の患者であったことを知り、森山優は手術を嫌がる。仙石大悟は斉藤大学病院の院長の有力候補であり、森山優はこの男を怒らせたり、自分のキャリアを潰されたくはないのだ。
一方、相良浩介は、雪村江里子に対する仙石大悟の仕打ちと、手術を渋る森山傑に腹を立てる。そして相良浩介は、森山優に手術をさせるための計画を練る。