腹腔鏡の魔術師」と呼ばれるスーパードクター・加地秀樹に、大きな壁が立ちはだかっている。現在、帝都医科大学付属横浜分院に勤務する彼は、得意の腹腔鏡手術で意外にもミスを連発する。このところ、加地は目が悪くなってきた。腰も痛い。老眼が進み、手術が思い通りにいかなくなってきたのだ。そんな加地は、院長の上地正人から離島の分院の院長ポストを打診されるが、実はそれは退院通知であった。さらに、上地の秘書として働く恋人の江頭早苗は、莫大な私財を持ちながら余命半年という実業家・六車康平に梶を横取りする。それは、単に傷害を加えるだけである。一方、六車は最後の瞬間までやり残したことをやりたいと入院を拒否する。そんな中、なぜか梶がかかりつけの医師として指名される。余命いくばくもないにもかかわらず、前向きに未来を語り、やりたいことを実現しようとする六車。そんな彼の姿を見て、それまで自分の限界に重きを置いていた梶は、言葉にできない思いを抱くようになる。そんな折、六車は容態を急変させる。自分の時間が迫っていることをようやく悟ったのだ。梶は入院を勧める。しかし、六車は「もうひとつ、大事なことがあるんです」ときっぱり断り……。
(出典:jdramas.wordpress.com)