今まで働いていた駐車場に真新しいビルが建つことになり、駐車場係の職を失ったヒジョン。恋人を失ったイェン。元の職場に戻ろうとするが、オフィスビルには誰もいない。イェウンにとって、何年も歩いた道は以前と同じようには感じられない。逆に、ウィジョンは夢の中でさえも繰り返される経験の連続にとらわれている。二人の日常は、ショパンのワルツにのって踊り合う-それは、時に絡み合い、時に道を横切る。この映画は、ソウルの中心街にある高層ビルを毛細血管のように通っていくことを意図している。小さな命の断片は、時に小さな道を通り抜け、あるいは方向を変えて命を生み出す。この映画も同じように作られた。映画には、若者の日記からの抜粋が使われました。その日記をもとに、俳優が即興でシーンを演じ、それを映画制作者が撮影し、編集した。映画は、監督が2014年に開催した展覧会からの抜粋をもとに再構成した作品です。
(出典:JIFF)