エンカントスの地に死す (2015)

フィリピンの詩人ベンジャミン・アグサンは、超大型台風の余波を目撃するために故郷のパダンに戻ってきた不運な先住民である。この7年間、ベンジャミンはロシアのカルーガという古い町に住んでいた。助成金とレジデンスを得て、大学で教えたり、ワークショップを行ったりしていた。その過程で、悲しみや憧れを綴った詩集を2冊出版した。ロシアでベンジャミンは、ビデオコラージュを撮影し、スラブ系の美女と恋に落ち、息子を埋葬し、発狂しそうになった。父、母、妹、そして恋人の死者を埋葬するために戻ってきた。そして、荒れ狂う美と青春のミューズであったマヨン山と向き合うために帰ってきた。そして、大好きで大嫌いだったフィリピンという国に立ち向かうために帰ってきた。生まれ故郷で死ぬために帰ってきたのだ。彼は、消滅した村をさまよい、旧友や恋人に出会う。