ダムライフ

暴力は加害者と被害者の双方にとって致命的なものだが、加害者はこの真実に気づいていない。ダムライフ」は低予算の自主制作映画で、暴力によるトラウマがいかに根深いものかを教えてくれる。小谷は幼い頃、母親に注意されながらも川で泳いでいた弟を失った。その罪悪感の重圧から、彼は周囲に強迫的に従順になる。ダム建設現場の同僚からいじめられ、精神的虐待を受けるが、そのことが小谷を恐ろしい存在に変えていることに気づかない。結局、彼らも被害者になってしまう。