暴走族と超国家主義的民兵の抗争を描いた虚無的な物語。かつて東京で悪名高かった暴走族のリーダーが、バーテンダーと恋に落ち、あっという間に反骨の理想を失ったとき、他のメンバーは裏切られたと感じる。特に問題児と評判のケンちゃんは、かつての仲間に反旗を翻す。
16ミリで撮影された「狂い咲きサンダーロード」は、実は石井の映画学校の卒業制作だったが、配給の東映が気に入って35ミリに拡大して劇場公開された。その後、ビデオやDVDになったが、近年、16ミリのオリジナルプリントが発見され、クラウドファンディングでデジタルリマスターが行われた。新版『狂い咲きサンダーロード』はブルーレイで発売された。