狂った果実

海辺でのんびりと過ごす夏のひととき。酒とギャンブルに明け暮れる兄弟(津川雅彦、石原裕次郎)の前に、美しい女性エリ(北原三枝)が現れ、不穏な空気が流れる。弟はすぐに彼女に夢中になるが、兄もまた彼女に惹かれ、彼女がすでに結婚していることを知っても、彼女を連れ去ろうと決心する。日本の不良少年を描いたことで公開当初は物議を醸したが、その後、名匠・中平康の初監督作品として、日本の「太陽族」の先駆的な作品として認知されるようになった。