顔を変えるということは、不確定要素に満ちている。その技の善し悪しや、使う者に幸運をもたらすか不幸をもたらすかを判断するのは難しい。
朱の国は常に朱の名を持つ者の支配下にあったが、鳳汝葛が支配権を握ると皇室は滅亡してしまう。この15年間、皇太子は失われたものを取り戻すべく、時を待っていた。鳳汝葛の名付け親である景珠は、幼い頃から肌を塗る技術を習得していた。彼女は趙汝志の手から命と引き換えに顔を使ったのだ。そのジン・シュウが手に入れたのが、江湖中にその名を轟かせる恐るべき死の兵士、リュー・インだとは誰が想像できただろう。彼の唯一の生きがいは、ジン・シュウの未来の夫となるはずの皇太子を殺すこと。こうして愛と憎しみの胸に迫る物語が始まった。
(出典:Ninenovel.net)
~~ 孟衍殿下(梦魇下)のウェブ小説「美骨」(艳骨)を翻案したもの。