村の周囲にはソバ畑が広がり、とても静かな村だ。学校からの帰り道、サングとミンヒは、村長(ミンヒの父)が、車で村にやってきた見知らぬ人々と、共有の庭で話しているのを目撃する。村長を含む住民たちは、この庭に企業が研修所を建てるという提案を受け入れていた。サングーは亡き父の壁画がある共有の庭を残すため、村長に壁画を壊さないように頼む。しかし、村人全員で決めたことを一介の子供が変えることはできない。村長の説得をあきらめ、父の形見である8ミリカメラで壁画(父の作品)を撮影することにする。ミンヒは貯金箱を開け、サングはそのお金を持ってソウルへ向かう。汽車に乗ったサングは、ソウルから戻るまで壁画を守ってほしいと頼み、ロシア人の母の消息を伝えると告げる。
(出典:ハンシネマ)