このたび、作家の「サンパオトン」さんが、『Botan Gleep Sudtai』で最優秀図書賞を受賞されました。しかし、サンパオトンが誰なのか、誰も知らない。彼の正体は、タイで食品店を営む中国人夫婦、アーチェンとメイリンの三男、アージュである。長兄のアジョーは電器店、次兄は銀行で働いている。
父親は、アジュを一族のジンクスだと思っており、アジュのことなど気にも留めていない。しかし、父は息子の書いた「サンパオトン」の小説を好んで読んでいた。そこでアジュは本を通じて父とコミュニケーションを図り、3人の娘を持つ家族の物語を書くことにする。
アチャン家にはダラ、パナン、タニョンという3人の娘がいる。本の取材のため、アジュは一家が経営する京劇の館「チャンシン」の従業員に応募する。末っ子のタニョンは、アジュを他の歌劇場のスパイだと思い、からかったり、欠点をあげつらったりして追い出そうとする。