大志は父・和志(阿部サダヲ)と二人暮らし。母は大志が幼い頃に家を出ており、大志は母との思い出をほとんど持っていない。大志は、母がパリに留学したのだと信じている。週に一度、母から届く手紙が大志の楽しみだった。しかし、ある日の夏休み、大志は母がパリではなく、日本の小豆島にいることを知る。
そこで大志は、ペットの犬を連れて、故郷の横浜から小豆島まで自転車で旅をすることにした。小豆島までの500キロの道のりで、大志はさまざまな人々と出会い、心を通わせ、小さな奇跡を残していく。
大志は自分の母親が記憶障害を患っていることを知らず、そのために家族と離れて暮らしていた。大志の父・和志は、息子が小豆島に向かったことを知り、息子を捜しに行く。