太陽がいっぱい

チョン・セロは、外国人公務員試験の勉強をしながら、複数のアルバイトを掛け持ちする働き者の青年。父親は軽犯罪者と詐欺師で、家族は彼の取引のためにタイに滞在し、移り住む生活を送っている。
まっとうな生活を望んでいたセロの夢は、バンコクで開かれた華やかな宝石展の夜、打ち砕かれる。盗まれたダイヤモンドが絡んだ事件で父親が亡くなり、その場にいた男が撃たれたため、セロは殺人の容疑をかけられ逮捕される。5年間タイの刑務所に収監された後、出所した彼は父親と同じように詐欺師となる。父と同じように詐欺師となり、宝石の密輸入を行うパク・カンジェの組織に入る。カンジェはセロの父に息子同然に育てられ、商売のいろはを教わった。しかし、カンジェは本当の息子に生涯嫉妬し続け、愛する女性、密輸の共犯者ソ・ジェインがセロに恋したことから、さらに嫉妬を募らせる。
そんな中、セロは宝石ブランドの冷徹な後継者ハン・ヨンウォンに出会う。彼女は婚約者コン・ウジンに心酔していたが、彼の死後、心を閉ざしていた。しかし、セロは彼女を世間に引きずり出し、ヨンウォンはあきらめかけていた彼に生きる理由を与える。二人は恋に落ちるが、セロが殺したとされる男がヨンウォンの婚約者であったことは知らない。彼女への愛が罰となり、また救いとなる。