真の映画界のレジェンド」が、古来よりの「忠実な大家庭教師」であると錯覚し、こうして芸能界の新人である「偽物の姫」との甘い恋物語が始まるのである。妻を追いかける道は長く険しい。ファンにとって神のような存在である冷徹な俳優・穆頂舟は、生まれたときから独身であった。しかし、ある事故により「記憶を失った」ことから、すべてが変わる。彼はヒセスルフを古代中国の高官である「大家庭教師」、新人女優のミンウェイを「姫」だと思い込むようになる。
ミンウェイを大切に思いつつも、彼女の行動を邪魔せずにはいられないムーティンホウ。古代と現代を行き来する二人の交流は、彼らの日常を狂わせる。大家庭教師である穆帝は毎日姫に電話をかけて挨拶をし、皆の前でスーツ姿で土下座してお辞儀をすることもためらわない。
~~ 蕭家仁の同名小説を翻案した。