バーベンダー (2006)

このシリーズは、トニー・チャン（アダム・チェン）という架空の香港の上級弁護士を中心に展開されます。張弁護士は、31件の訴訟で連続勝訴したことで知られるが、その卑劣な（しかし倫理的な）手口で法曹界では悪名高い人物でもある。また、悪徳実業家リチャード・ガイ（ビル・チャン）に顧問弁護士として依頼されたことでも知られている。弁護士としてのキャリアを重視するあまり、家族や恋愛対象からも遠ざけられている。特に娘のステファニー・チャン（レイラ・トン）は、証拠ではなく手続き上のミスで勝利を勝ち取るという彼のやり口だけでなく、家庭生活を顧みないことで彼を嫌っている。
そんなトニーに、リチャードが決定的な一撃を加える。リチャードが関与した暴行事件で、リチャードはトニーの弟子であるダレン・レイ（パワー・チャン）に、証人を買収して記憶喪失を公言して法廷で嘘をつかせるという陰謀を依頼したのである。トニーが抗議すると、リチャードはトニーを解雇し、彼の法律事務所に来る企業の多くを断ち切った。その過程で、トニーは恋人のソフィー・ソー（アン・フン）をリチャードに奪われてしまう。トニーは酒に溺れ、バーで外国人に暴行を加えた。暴行罪で有罪になったトニーは、社会奉仕活動をすることになった。そこで彼は、失われた若い頃の理想と正義を再発見し始め、ジョン・ヒウ・ワイ（ルイザ・ソー）と出会い、人生にはもっと多くのものがあることを教えてくれた……。