歩く、歩く、歩く。四国遍路旅。

売れないフリーライターの葉山美沙が、東京での不遇な生活を捨てて、一人歩き遍路で四国遍路に参加する話。八十八ヶ所の霊場を巡り終えれば願いが叶うと言われるお遍路の旅。
その4週間後、愛媛県松山市で美沙は、自分自身と願い事に自信が持てないまま、なけなしのお金を持ち逃げされる被害に遭う。なけなしのお金を泥棒に取られてしまう。それでも頑張る彼女は、親切なおばあさん、木村が経営する無料のお遍路さんの宿に立ち寄る。そこで、後藤と中村という男の遍路に出会う。今まで信じていた人に散々嘘をつかれた美沙は、お遍路さんでも人に嘘をつくことを知る。「嘘をつかない人間はいない、お遍路をする理由は人それぞれだ」と木村は言う。木村もまた、その明るい笑顔の裏に何かを隠しているのだろうか？美沙は自分を見つめ直し、再び誰かを信じられるようになることができるのだろうか。
(出典：アースカラーズ)