大都会の真ん中で、どうしてリンゴの木が1本しかないのだろう。ヒロコがいくら飛び跳ねても届かない。そんな時、通りかかったコージがリンゴをとってくれる。コウジは7歳で聴力を失ったため、絵で表現することだけで生きている新進気鋭の画家だ。そして、バイトをしながら劇団で演技の練習をしている若手女優のヒロコ。
二人は公園で何度も顔を合わせるが、ある日、晃司が聴覚障害者であることを知る。二人の出会いをきっかけに、ヒロコはコウジとコミュニケーションをとるために日本語の手話を学び始めるが、二人の関係が進展するにつれ、いくつかの障害も生じてくる。