1976年の唐山大地震で、李源ニは双子の娘・芳穎と息子・大風が巨大なコンクリートの下に埋まっているのを発見する。救助隊員はユアンニーに、双子のどちらかを選ばなければならないと告げた。地震で夫を亡くし、恐怖におののくユアンニは、ついに息子のダーフェンを選ぶ。
しかし、その場に居合わせた人々は、娘のファン・デンが母の選択を聞いていることを知らず、誤って死亡してしまう。数日後、ファン・デンは別の救助隊によって瓦礫の中から引き上げられるが、当初は死体だと思われていた。トラウマで言葉を発しない彼女は、やがて中年夫婦の養女になる。
数年後、母親のユアン・ニー(袁妮)は自分の決断を後悔し続け、今は成功した実業家の息子が唐山に帰ってきても家を出ようとしない。夫と娘の魂を故郷に導くために、自分はこの家に留まらなければならないと考えるユアンニー。一方、ファン・デンはワン・デンとして成長するが、母の決断に怒りと恨みを抱いている。
2008年、四川省を再び大地震が襲う。ファンデンはボランティアとして被災地に赴く。そこで彼女は、1976年の唐山大地震で自分と双子の妹が受けた決断をめぐる母の苦悩を、別のボランティアから聞くことになる……(原文ママ)。