1940年代後半、中国大陸から台湾に渡ってきた国民党が引き起こした「白色テロ」に巻き込まれた一家を描く。
この映画は、白色テロに遭遇したリン一家の体験を描いている。長兄のウェン・フンは上海マフィアのボスに殺され、次兄のウェン・レオンは国民党の監獄で脳に外傷を負い、聾唖の末弟ウェン・チンは友人と山へ逃れ、反国民党の抵抗運動に参加しようと願うが……。映画の終わりには、写真家のウェン・チンさえも当局に逮捕され、一家の破滅を伝えるのは妻だけになってしまう。
文清の聴覚障害は、トニー・レオンが台湾語(51年間の占領期間中に台湾の学校で教えられた日本語)を話せないことを隠すための方便として始まったが、結果的に陳儀の中華民国政権の残忍な無神経さを示す効果的な手段となったのである。